アメリカの暴れ馬、フォード『マスタング・マッハ1』が復活した。そのデビューの舞台は、38年前のオリジナルと同じくニューヨークだった。真っ赤なボディのマッハ1は、コンセプトカーではなく、2003年モデルとして登場する6500台の市販バージョンである。
ボンネットから突き出た「シェイカー」と呼ばれるエアインテイクはマッハ1の象徴。その先には57ミリ径の太いスロットルボディが2つ。さらにその先、エンジンのシリンダーヘッドはDOHC4バルブ化され、300ps以上のパワーと44kgm以上のトルクを発揮する。最終的なスペックはこれから詰めるようだが、最低でもこれだけのパワーとトルクは保証されるという。
もちろん、サスペンションもボディもステアリング系もブレーキ系も、マッハ1のために特別なチューニングが施される。トランスミッションは4速が変速比1:1となるギア設定の5速マニュアル。すべての部分がふつうのマスタングGTとは違う。