日本損害保険協会は、第3回「自動車盗難事故実態調査」の結果を発表した。同協会では、近年急増している自動車盗難の防止対策に取り組んでいるが、活動の一環として定期的に自動車盗難の把握に取り組んでいる。今回の調査は、昨年11月1日から30日まで1カ月間に盗難被害による車両保険金を支払った1223件を調べた。
今回の調査結果によると盗難事件は3大都市圏に集中している。上位6位の都道府県は大阪府がトップ、愛知県、神奈川県、千葉県、兵庫県、東京都が続く。盗難発生場所は最も多いのが屋外の契約駐車場で、4割以上を占めた。
今回の調査とこれまでの違いでは、自動車を購入してから盗難に遭うまでの期間で、3年以上経過した自動車の盗難件数が増えている。前回の調査では全体の4分の1だったが、今回の調査では2分の1を占めた。新車の盗難対策が強化されているかは不明だが、旧い自動車でも安心ではなくなっているのは事実のようだ。