レコード会社のエイベックスは16日、今年5月に同社から発売するシングル、アルバム共に、ほぼ全てのCDにコピーコントロール機能を添付することを明らかにした。全40タイトル中、技術的にコピーコントロール機能を付けられないCDエクストラ9タイトルを除き、残る31タイトルの全てでコピー制限が導入されるという。
エイベックスでは3月にコピーコントロール機能を導入した際、将来的には同社が発売する全てのCDにコピーガード機能を付けると宣言している。4月にはミリオンセラー確実な浜崎あゆみのマキシシングルCDにも導入。そして今回は5月中に発売されるCDのほぼ全てに導入するなど、着実にその枚数を増やしつつある。導入されるコピーコントロール機能は、これまでと同様にイスラエルのミッドバー・テクノロジーが考案した『CDS200』となっている。
エイベックスでは「3月の導入以来、顧客からのクレームも特にない。製造上のミスで再生できなかったケースもない」とコメントしている。さらに複数のCDショップの証言によれば、導入検討時には「再生できない購入者には返金」としていた方針が、発売直前には「店頭のプレーヤーで再生できた場合には返金拒否し、できなかった場合には不良品として在庫品と交換」という方針に変わったらしい。
オーディオメーカーなどでは「まだまだサンプル数が少ない。ミリオンセラーのCDが出てからが大変な騒ぎになるのではないか」として様子見の状態。本当のトラブルは5月になってから現れるのかもしれない。