進路の信号を全て青に変える『FAST』、地方都市にもテスト導入を開始

自動車 テクノロジー ITS

岡山県警は18日、パトカーや救急車、消防車などの緊急車両通過時に、進路の信号を全て青に変え、円滑な通行を可能とする「緊急車両情報通信システム(FAST)」を今秋までに岡山市中心部の2区間に導入する方針を明らかにした。警察庁などが進める高度道路交通システム整備の一環で、総事業費はおよそ7700万円となる。

FASTは、専用端末を搭載したパトカーや救急車などの緊急車両が交差点を通行する際、進路の信号表示を全て青に変えるというもの。経路上の信号を動的操作するため、赤信号での交差点進入というリスクがなく、減速も必要がないため現場への到達時間が確実に短縮できるという。

システムが導入されるのは、岡山市の中心部を東西に走る国道53号線と、南北に走る国道2号線の合計7.4km区間。この間の主要11交差点に装置の設置が行われる。専用端末は岡山県警のパトカー、岡山市消防局の消防車と救急車に100台近くが設置される予定だ。

東京では警視庁が江戸川区の葛西警察署管内で導入しており、大阪でも今年秋までに整備が完了するという。岡山は警察庁などが進めるITS整備のモデル事業推進地域とされており、地方都市としては他に先駆けた導入が決まった。ちなみに同装置が消防車に装備されるのは岡山が全国初となる。

《石田真一》

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