ダイハツ工業は9日、2010年を目標に軽自動車の国内シェアをトップシェアに相当する32%に引き上げる方針を明らかにした。昨年は最大のライバルであるスズキに水をあけられたため目標を先送りした形だ。
同社はこのところ軽販売で苦戦を続けている。昨年秋に新型車『MAX』(マックス)を投入したものの売れ行きはパッとしない。スズキは『MRワゴン』、『アルトラパン』と立て続けに新型を投入。三菱も『ekワゴン』がヒットするなど他メーカーが好調ななか、ダイハツだけが取り残されている状況だ。
山田隆哉社長は2年前の社長就任当初「2000年代の前半にはトップシェアを獲得する」と明言していて。しかし昨年は急激に低価格志向に動いたユーザーニーズに対応しきれず、シェアは27−28%程度へと下落。トップ・スズキとの差が逆に開く格好となった。
一度落としたシェアを取り返すのは至難の技だが、体制を立て直し、長期計画でトップの座を狙う。