コードネームFX=フェラーリ『F60』(予想)は、自慢のエンジンを最大限に活用すべく、ギアはこれまた驚きの7速マニュアルを採用するという。マニェッティ・マレッリの最新電子制御を用いてクラッチなしのシフトを可能にする。その操作は、ステアリングホイールの裏(前方)に設置されているふたつのパドルで行なう。
それぞれのギアレシオの間隔は短く、縦置きされたギアボックスは、この新型スーパーカーに目覚しい加速を約束してくれる。
まだ確定情報はないが、もしこのFXの車重を1200kgに抑えることが出来たならば、フェラーリ始まって以来の最速ロードゴーイングカーの誕生ということになる。静止状態から100km/hまでが、たったの3.2秒との噂。これは『F50』と比べて0.5秒も短い。
さらに優れたエアロダイナミクスのおかげで、そのトップスピードは330km/h。そしてこれらの目を見張るパフォーマンスにもかかわらず、FXは長時間のドライブも快適にこなせるのだ、とモンテゼモロ社長は胸を張る。