【クルマで聞けないCD】機器の不安定動作を狙うという脅威的な技術

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アップルコンピューターがPower-PC搭載パソコン(iMac、G4)に搭載されたCD/DVDドライブでコピーコントロール機能付きCDを再生した場合、システムに深刻な打撃を与える可能性があることを報じたが、このうち最も破壊力が強かったコピー防止技術はソニーが開発したものだったことが明らかになった。

これはソニー・ミュージックエンタテイメントの欧州法人が昨年末から積極導入している「Key2Audio」と呼ばれる技術。アップルによると「最もMacに対しての打撃力が強かった」ものがこれを取り入れたCDだったという。

このCDはデータトラックに収録時間を欺瞞させるダミーデータを加えてあり、データエラーを読み飛ばす音楽用機器では影響を生じさせないが、読み取り精度の高いパソコン用のドライブ類では、このダミーデータを読み取ることで機器が不安定動作を起こし、最悪の場合にはそのままフリーズしてしまうという。ドライブ自体の不安定動作を起こさせるという、ある意味で非常に脅威的なコピー防止機能だが、これがMacの場合にはより深刻なダメージとなって表現されるようだ。

また、日本でエイベックスなどが採用している「Cactus Data Shield(CDS)」の場合、採用しているCD/DVDドライブのメーカーや、ファームウェアのリビジョンによって異なるというが、確実にわかっているのはCD-R/RWドライブを搭載していた場合、再起動してディスクを強制排出するまでドライブが使えなくなる機種が存在するという。ただ、これも全機種ではなく、搭載ドライブのメーカーやファームウェアに依存するため、確実に止まるものと、耐性に強いものが存在するという。

ただ、エイベックスではプレイステーション2でのトラブルを含め、基本的にはトラブルが「存在しない」としている。

《石田真一》

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