【チームオーダー】フェラーリ社長「チェッカーフラッグの10秒後……」

自動車 社会 行政
【チームオーダー】フェラーリ社長「チェッカーフラッグの10秒後……」
【チームオーダー】フェラーリ社長「チェッカーフラッグの10秒後……」 全 2 枚 拡大写真

「ルーベンスには私としても同情している。週末を通して彼の調子も良く、勝利にふさわしい出来だったと思う。しかし、時には頭が心に勝たなければいけないこともある。残り数周の時点では私もルーベンスに勝って欲しいと本能的に望んでいた。しかしチェッカーフラッグの10秒後には『正しい選択だった』と確信した。あれは私が100%賛成する決断だったことをはっきりしておきたい」

「75年……、私がスクーデリア・フェラーリのスポーティングディレクターだった時に、自らチームオーダーを発令したことがある。モナコでレガッツォーニにラウダを先行させるように告げた。その時はラウダの方が速かったし、レースに勝つ可能性もあったからだ。ただしそれ以来、ドライバーとチームには早めに行動するように求めたことが何度かある。99年のホッケンハイムとセパンでは、ミカ・サロとミハエル・シューマッハの協力のおかげでアーバインはチャンピオンシップに望みをつなぐ2勝を手にすることができた」

「私にはそれらの過去の例と、今回の一件がさほど違いがあるとは思えない。98年のオーストラリアGPではクルサードがハッキネンをパスさせたし、97年のへレスではウィリアムズとマクラーレンとの間に協定(ハッキネンが初優勝。ビルヌーブがチャンピオン獲得)があったにもかかわらず、そのことは問題にされていないではないか!」

今回の批判はシューマッハがチャンピオンシップにおいて独走態勢を築いているためだという指摘に対して、モンテゼモーロはこう答えた。「私はそうは思わない。これまでに3度も私たちは僅差でタイトルを逃してきた。その経験から、接戦になったとき1ポイント1ポイントが大きな差を生むことを学んだんだ。5勝したからといってチャンピオンシップの行方が決まったなどどは全く考えていない。なぜなら私たちは状況が一変する可能性があることを知っているからだ」

「2年前、ミハエルはクルサードに22ポイント、ハッキネンに24ポイント差をつけてフランスGPに挑んだ。しかし、その後3レース連続でノーポイントに終わり、あっという間にハッキネンに追いつかれてしまった。今回の件でミハエルが獲得した4ポイントの意味がハッキリするのはチャンピオンシップが終了した瞬間だと考えるべきだ」と説明している。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  4. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  5. 狭い道! 制限1.7m、昔からあったのが「42条2項道路」…東京都小金井市
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る