【トヨタ『アルファード』発表】大きいクルマを小さく見せる

自動車 ニューモデル 新型車
【トヨタ『アルファード』発表】大きいクルマを小さく見せる
【トヨタ『アルファード』発表】大きいクルマを小さく見せる 全 2 枚 拡大写真

トヨタ『アルファード』の開発テーマは「ダイナミズム&ホスピタリティ」だ。大きさを感じさせないデザイン構成となっているが、車内に入ると「広くて大きなクルマ」というしっかりとした印象を受ける。そういった良い意味での違和感の設定は見事だ。

チーフエンジニアの岩田秀行さんによると、アルファードの主要購買層として設定しているのは30−40歳代の男性で、これは日産『エルグランド』がねらう40−50歳代の男性とは異なっている。価格帯やエンジン排気量もアルファードのほうが下だ。

先代モデルにあたる『グランビア』や『グランドハイエース』で採用してきたスクエアなデザインを継承せず、見た目をあえて小さく見させる曲線感の強いデザインを採用したのは、「30代のファミリー層をねらった場合、最終的な購入決定権は奥さんにあるから」だと岩田さんは言う。このあたり、グランビアからアルファードへ、若干の商品企画の変化を感じられる。

先代までのスクエアなデザインでは、第一印象で「大きいクルマ」という印象を与えることができるが、その反面で運転の苦手な主婦から「私には運転できないサイズ」と敬遠されることがある。そこでニューモデル開発の際には「車内のサイズは拡大し、外からはできるかぎり小さく見せよう」というひとつのテーマが浮上したという。実際のサイズは先代と大差ないのだが、キャラクターラインを生かして曲線を見せる配慮をしたことで、フラットでスクエアなパネルよりも小さく見せることに成功した。

また、やはり実際のサイズはエルグランドよりもむしろ全長・全幅・全高が5−10mm程度大きいのだが、曲線ラインのおかげで小さく見える。このあたり、しっかりとした研究がなされていると実感した。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る