【トヨタ『アルファード』発表】大きいクルマを小さく見せる

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【トヨタ『アルファード』発表】大きいクルマを小さく見せる
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トヨタ『アルファード』の開発テーマは「ダイナミズム&ホスピタリティ」だ。大きさを感じさせないデザイン構成となっているが、車内に入ると「広くて大きなクルマ」というしっかりとした印象を受ける。そういった良い意味での違和感の設定は見事だ。

チーフエンジニアの岩田秀行さんによると、アルファードの主要購買層として設定しているのは30−40歳代の男性で、これは日産『エルグランド』がねらう40−50歳代の男性とは異なっている。価格帯やエンジン排気量もアルファードのほうが下だ。

先代モデルにあたる『グランビア』や『グランドハイエース』で採用してきたスクエアなデザインを継承せず、見た目をあえて小さく見させる曲線感の強いデザインを採用したのは、「30代のファミリー層をねらった場合、最終的な購入決定権は奥さんにあるから」だと岩田さんは言う。このあたり、グランビアからアルファードへ、若干の商品企画の変化を感じられる。

先代までのスクエアなデザインでは、第一印象で「大きいクルマ」という印象を与えることができるが、その反面で運転の苦手な主婦から「私には運転できないサイズ」と敬遠されることがある。そこでニューモデル開発の際には「車内のサイズは拡大し、外からはできるかぎり小さく見せよう」というひとつのテーマが浮上したという。実際のサイズは先代と大差ないのだが、キャラクターラインを生かして曲線を見せる配慮をしたことで、フラットでスクエアなパネルよりも小さく見せることに成功した。

また、やはり実際のサイズはエルグランドよりもむしろ全長・全幅・全高が5−10mm程度大きいのだが、曲線ラインのおかげで小さく見える。このあたり、しっかりとした研究がなされていると実感した。

《石田真一》

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