当たり障りのない報告に運輸局は激怒? 不正合格疑惑を独自調査へ

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国土交通省関東運輸局整備部は22日、品川区の東京陸運支局で複数の検査官が一部の自動車販売会社などに対し、保安基準に適合しないクルマを不正に合格させるなどの便宜を図っていた疑いがあるとして、独自に内部調査を開始していることを明らかにした。

今回、疑惑が指摘されているのは品川ナンバーを交付する東京陸運支局の複数の検査員。同支局には検査用のレーンが8本あるが、全ての窓をスモーク化した高級車や、最低地上高を基準以下に下げたもの、大音量を発するマフラーに交換したものなど、通常であれば保安基準違反で不合格となるクルマが、ある特定のレーンでのみ合格していることを他のユーザーが指摘した。

陸運支局が書類などをチェックしたところ、これらのクルマを合格とした検査員が同一人物であることが判明。そういった不合格確実のクルマをそのレーンに持ち込む業者も都内の輸入車販売会社など、一部の業者に特定されることもわかった。

陸運支局は関東運輸局に対し、「一部の業者が威圧的な言動で検査員を脅し、故意に通させている可能性がある」と報告したが、陸運局はその報告に納得せず、「贈収賄が行われている可能性もあり、検査員と業者の間で癒着が無いとは言いきれない。脅迫されているから不合格車両を合格させたという調査報告を内部調査の結果として容認することは出来ない」として、独自の内部調査を行う方針を通告したという。

《石田真一》

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