複雑、アメリカ国内でのデーウ販売---ウルトラCや寝技も

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GMスポークスマン、トニー・セルボーン氏が明らかにしたところによると、GMは今後のアメリカでの大宇(デーウ)自動車の販売を考えてはいない。ただし、大宇という名前をはずした全く別のメーカーを立ち上げ、買収した大宇工場で生産した車を販売することは、可能性として残されているという。

ひとつだけ明らかなのは、現在アメリカで販売されている大宇車、『ラノス』『ヌビラ』『レガンザ』といったモデルに未来はない、ということだ。

あるGM幹部は、ひとつの将来のシナリオとして、大宇の名前は韓国や東ヨーロッパ向けの販売ルートでのみ残し、アメリカや西ヨーロッパ、日本などには別の名前で販売する、あるいは極端なシナリオではスズキ、イスズを通しての販売も視野に入っている、と語っている。GMが大宇にGMブランドの名前をつけて販売することは考えられていないようだ。

しかし社外からは、意外な要望も出ている。『キャバリエ』以外にこれといったモデルを持たないシボレーのディーラーが、大宇車をシボレーモデルとして売り出して欲しい、とGMに伝えたと言われている。シボレーはファミリーセダンや小型セダンの分野ですでに現代(ヒュンダイ)や起亜(キア)にシェアを奪われている。そこで同じ韓国車を使って巻き返しを図ろう、というところか。

いずれにせよアメリカに残る大宇ディーラーの問題を含めて、結論が出るには時間がかかりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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