カリフォルニアの新排ガス規制まもなく法制化---大胆で厳しくて未来指向

エコカー 燃費

カリフォルニア州のグレイ・デイビス知事は、7月23日にもカリフォルニア州の大気汚染管理局(CARB)が提出した新排ガス規制法案にサインする。「ワシントンでさえなしえない大胆な大気汚染に対する挑戦」だとデイビス知事はコメントしている。

この法案の骨子は、2005年1月までにカリフォルニア州は新しい排ガス規制を作り上げるということなのだが、ユニークなのは「燃費」「ガソリン」といった言葉が一切含まれず、「地球温暖効果の防止」に焦点が当てられている点。つまり未来を見すえて、すでに化石エネルギーを過去のものと判断しているのだ。しかも現行の速度制限には変更を加えず、新税を導入することもなく、自動車の種類を限定することもなく、2009年までに現在より低い排気ガス基準を達成する、とうたっている。

しかし法案に「燃費」という言葉が見当たらなくても、自動車メーカーが取りうる唯一の手段は燃費を向上させることか、燃料電池などの新技術に頼ることのみ。この法案は「憲法違反」などの名目で訴えを起こされない巧妙な手法で成り立っているのである。この手法は今後他州にも広がる可能性が大きく、自動車工業界での反発は強まっている。

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《Sachiko Hijikata, US editor》

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