16日早朝、兵庫県加古川市内の山陽自動車道上り線で、雨でスリップして横転したワゴン車に後続の大型トラックが追突。脱出が遅れたワゴン車の3人がクルマごと押し潰されて死亡するという事故が起きた。警察ではトラックの運転手を業務上過失傷害の現行犯で逮捕している。
事故が起きたのは16日の午前5時ごろで、山陽自動車道上り線を走っていた6人乗りのワゴン車が、追い越し車線から走行車線へ車線変更をしようとした際、大雨で濡れた路面にスリップして横転するという単独事故を起こした。ワゴン車は左側を下にする形で、路肩と走行車線にまたがる形で横転。乗っていた6人のうち3人が窓から自力で脱出するなどした。ところが後方から走ってきた大型トラックがほぼノーブレーキ状態でこのワゴン車に激突。運転席や助手席に取り残されていた3人が車体ごと潰される形で死亡している。
警察では大型トラックの運転手が前を見ていなかったことが事故の原因として、46歳のドライバーを業務上過失致傷罪で現行犯逮捕している。(後に業務上過失致死、致傷罪に切り替え)
当時、加古川市内は台風7号の接近により、雨と風が強い状態だったが、視界を失うほどの強さではなかったという。