「スピード下げろ、ゆっくり走れ」---タクシー運転手を脅した泥酔男のリクエスト

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北海道警は26日、包丁でタクシーの運転手を脅した男を暴力行為法違反の現行犯で逮捕したことを明らかにした。男が行き先を言わなかったため、運転手は最寄の交番を目指して直行したこともあり、乗っ取りからわずかな時間で解決している。

警察の調べによると事件が起きたのは26日の午前2時40分ごろだという。室蘭市海岸3丁目の道道でタクシーを拾い、乗り込んだ男が59歳の運転手に包丁を突きつけ、「これ見えるべ、騒ぐと刺すぞ、スピード下げて走れ」などと騒いだ。男の口調から運転手は泥酔状態であると判断したが、包丁を首筋に当てられていたため、男の要求どおりゆっくりとしたスピードでタクシーを発進させた。運転手が行き先を尋ねても「スピード下げろ」としか男は言わないため、そのまま15分程度を30km/h程度の速度で走り、同市の中島1丁目交番へと向かった。

交番の前まで着くと運転手は素早くタクシーを降り、警察官に「包丁で脅されて乗っ取られた。どうも泥酔しているようだ」と告げて助けを求めた。タクシーの後部座席で犯人の男は居眠りをしている状態だったが、手には包丁がしっかりと握られていることを警察官が確認したため、暴力行為法違反の現行犯で午前3時に逮捕されている。

男は当時泥酔状態で、朝になって留置場にいたことを驚いていたという。もちろん犯行についても記憶がなく、反省する言葉を繰り返し述べているそうだ。

それにしても「スピード上げろ」ではなく、「スピード下げろ」という要求は何とも不可解。これもアルコールの影響なのだろうか。

《石田真一》

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