三重県警は29日、オービス(速度違反自動取締機)による摘発を逃れるため、車体前部のナンバープレートを故意に外して走行していた19歳の少年を、道路交通法違反(速度超過)の疑いで逮捕したことを明らかにした。直接の逮捕容疑は今年4月に行なった55km/h超過違反だが、これ以外にも10件の余罪があるという。
警察の調べによると、この少年はオービスによる撮影が前方から行なわれることを認識した上で、車体前部のナンバープレートを故意に外して暴走を繰り返した疑いが持たれている。少年が“オービス破り”を行なっていたのは三重県長島町内の国道1号線に設置されたもので、今年4月9日の午前4時ごろに記録して逮捕容疑となった55km/hの速度超過を初め、10件の違反が記録されている。これらの違反は同一車種、同一人物によるもので、撮影した写真の一部には挑発的なポーズを取っているものみられることから、故意による悪質な違反行為と判断し、該当車両の行方を追っていた。
今月に入り、手配写真によく似たクルマを運転している少年を桑名警察署の捜査員が偶然発見し、任意同行を求めて事情を聞いたところ、違反行為の一部を認めたため道交違反での逮捕となった。
三重県警では「悪質な行為であり、厳しく処罰したい」とコメントしている。