幼児連れ去り犯はクルマ目当て? イモビライザーを解除したのは何者なのか

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愛知県御津町の三河湾岸壁で、1歳10カ月の幼児が水死体で見つかった事件で、愛知県警は29日、この幼児が行方不明になる直前まで寝かされていたとされる乗用車の検証を進めていることを明らかにした。

この事件は28日午前5時50分ごろ、愛知県御津町の三河湾岸壁付近へカニを獲るために訪れていた57歳の男性が、海面に浮いている幼児の遺体を発見し、警察に届け出たことから発覚したもの。遺体となった幼児は28日未明、現場から4kmほど離れた豊川市のゲームセンター駐車場に止めてあったクルマの中から姿を消していたことで捜索願が出されていた幼児と同一人物だったことが後の調べでわかった。

この幼児の父親が最後に幼児の姿を確認したのは同日の午前0時ごろで、この際にはクルマ(GMC『サファリ』)のエンジンを掛け、エアコンをつけた状態で幼児を寝かしつけたという。クルマを離れる前にドアと窓がロックされたことを確認していたが、午前1時20分ごろに再びクルマに戻った際には助手席の窓が開いた状態となっていた。このクルマの場合、盗難防止装置(イモビライザー)が付いているため、外部からリモコンで窓とドアをロックした場合、車内からボタンを操作して開けることはできるが、外部から解除するためには同じリモコンを使って操作しないと開かないシステムになっている。

警察では何者かがクルマを盗難しようとした際にピッキングしてドアを開けた可能性や、亡くなった幼児がボタン操作をして窓を開けた可能性など、様々な可能性を考慮して捜査を続けているが、ようやく歩けるようになった幼児が1人で4kmの道のりを歩くことは物理的に不可能なため、何者かがこの幼児を海岸に連れ去り、生きたまま水中に投棄したとみて、周辺で遺留品や目撃者の捜査などを続けている。

《石田真一》

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