29日午後、兵庫県神戸市中央区内の国道2号線で、白バイに追われて逃走していた2人乗りのバイクが右折してきた対向車に衝突するという事故が起きた。この事故でバイクの2人が路上に投げ出され、共に全身を強く打って重体となっている。
警察の調べによると、事故が起きたのは29日の午後5時40分すぎで、神戸市須磨区内の国道2号線をパトロールしていた兵庫県警交通機動隊の白バイ隊員が、100km/h近い速度で走っている2人乗りのバイクを発見し、赤色灯を点灯した状態で追跡を開始した。
バイクは白バイの追跡に気づき、なおも速度を上げて逃走を継続。中央区東川崎で赤信号の交差点に進入したところ、右折してきた乗用車の側面部に激突。乗っていた2人はそのまま路上に投げ出された。衝突時の速度も100km/hを超えていたとみられ、運転していた18歳の少年と、後部座席にいた18歳の少女は共に全身を強く打ち、内臓に大きな損傷を負ったとされる。
警察では追跡していた白バイ隊員や、衝突された乗用車のドライバーから事情を聞いているが、兵庫県警では「被疑車両は一貫して100km/h近い速度を出しており、負傷された方には気の毒だが、白バイの追跡に落ち度は無かったと考える」とコメントしている。