息子に激甘な父親が飲酒事故を誘発? 山梨の郵便配送会社を捜索

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山梨県警は7月31日、飲酒運転で死亡事故を起こした運転手が勤務する郵便運送会社「山梨郵便輸送」の本社(甲府市)を、道路交通法違反容疑で家宅捜索したことを明らかにした。この運転手は勤務開始の数時間前まで飲酒を行っており、出勤時には酒酔い状態だったと考えられるが、これを点呼の際に発見できなかったため、会社の責任も回避できないという考えから行われたもの。

この事故は7月29日の午前6時40分ごろ起きた。甲府市内の国道52号線交差点で、自転車に乗っていた女性を郵便運送会社のトラックが見落とし、はねて死亡させたというもの。運転していた男は酒気帯び状態だったため、警察は道路交通法違反(酒気帯び)と業務上過失致死の疑いで男を現行犯逮捕している。

その後の調べで、この男は父親が運行管理課長を務める郵便運送会社でアルバイトとして働いており、事故を起こした前夜には数時間に渡って大量の飲酒を行っていたことを供述。当日は午前5時20分に出勤するはずだったが、二日酔いのために寝坊。父親から「早く会社に来い」と催促の電話を受けて出社し、遅刻したことを理由に本来は必須とされている点呼を行なわず仕事先に向かい、その帰路で事故を起こしたという。

警察ではこの父親が、父親としてではなく、同社の運行管理責任者として適切に点呼を行っていれば事故は未然に防げたと判断。運行前の点呼などの実態を調べるために家宅捜索を行うことになった。

なお、男は同僚から「酒の匂いがする」と指摘されており、「そうした状態でも勤務を強行させていたとしたなら、会社の責任は免れられないだろう」と警察ではコメントしている。

《石田真一》

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