警察は他県へ踏み込むことはできない---県境でひったくりをしていた少年逮捕

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大阪府警は1日、恒常的にひったり犯罪を続けていたとして15歳の少年3人を窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。この少年らは警察の管轄権を考慮した上で、県境近くでの犯罪を重ねるなどかなりの知能犯であり、かつ悪質だとしている。

警察によると、直接の逮捕容疑は今年3月20日の午後、大阪市西淀川区の路上で82歳の女性を襲い、現金6万8000円入りのバッグを奪ったというもの。この他にも判明しているだけで14件の犯行を行い、被害総額は90万円を超えるとみられている。

当初、この少年らは自宅近くで犯行を行っていたが、犯行を重ねているうちに「警察には管轄権があり、それを踏み越えた捜査はすぐにできない」ということを知り、それ以後は県境付近で犯罪を行うように心がけていた。ホームグラウンドとしていたのは兵庫県尼崎市で、犯行後すぐに大阪側へ避難。さらには個室の座敷がある和食ファミリーレストランを基地として、犯行後はこうした座敷部屋を指定し、襖などを閉め切った状態で盗品の山分けをしていたらしい。

少年らは不必要なものをレストラン駐車場のマンホール内に投棄していたが、これを従業員が目撃し、警察に通報したことから事件への関与が発覚した。

府警では「最近の少年は悪知恵を働かせたら大人顔負けで油断も隙もない。だから警察としても遠慮なく取り締まりを強化していく」とコメント。ひったくり犯罪が減ったとされる大阪だが、知恵を持つ手強い犯罪者はやはりいるようだ。

《石田真一》

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