5日午後、茨城県水海道市内の国道354号線で、パトカーに追跡されて逃走中だった原付バイクが交差点で右折待ちのクルマに接触。転倒したところを別の直進車にはねられ、原付バイクを運転していた少年と同乗者が死亡するという事故が起きた。
警察の調べによると事故が起きたのは5日の午後1時10分ごろで、これに先立つ午後1時ごろ、水海道警察署地域課のパトカーが市道で信号無視をした2人乗りの原付バイクを発見した。2人ともヘルメットを着用していなかったということもあり、パトカーに乗った警察官が停止を求めたが、バイクはこれを無視して逃走を開始したため、赤色灯を点灯して追跡していた。
ところが現場付近の道路は交通量が多く、他のクルマをすり抜けるように走っていくバイクを数分で見失ってしまった。このため赤色灯を消し、バイクが逃走した方向に走っていたところ、交差点で事故を起こしていたという。
原付バイクに乗っていたのは共に15歳の少年で、無免許運転だった。パトカーから逃れようとクルマの間をすり抜けながら逃走しているうち、右折待ちをしていたクルマの側面に接触。バランスを崩して転倒したところを進行中の直進車にはねられたらしい。
茨城県警では「無理な追跡をしていたわけでなく、パトカーの乗務員は適切な職務遂行をしていたと考えられる」とコメントしている。