情報筋によると、ホンダは9月中旬に『フィット』と『モビリオ』に新機種を追加して、車名別登録ランキングの上位定着を目指すことになったようだ。フィットは1.5リットルエンジン搭載の「1.5T」だ。従来の1.3リットルシリーズはまだ好調に売れており、7月までトップランキングを確保している。
ただ今後は5月に発売トヨタ『ist』(イスト)、8月7日一新のマツダ『デミオ』などの本格的な販売に加え、10月一新の日産『キューブ』、11月発売の三菱『コルト』など同クラスの新型スモールカーの攻勢によってホンダ陣営のシェアがダウンする可能性が強い。こうしたことから両シリーズのラインアップの再構築で対抗させる。
フィット1.5Tは9月12日に発表し13日に発売。FFが135万円、4WDが153万円とライバル他車よりも安めの価格設定とし、月販5000台規模の上乗せを目指すという。
モビリオの派生モデルは「モビリオ・スパイク」で、9月18日に発表し19日に発売開始。両側スライドドアはモビリオと同じだが、こちらは2列シートの5人乗りで荷室スペースを広く取り、遊びに出掛けるのにあらゆるシーンで楽しめる仕様としている。
エンジンはフィット1.5Tと同じ110PSのシングルカムVTECで、モビリオのi-DSIとは異なる新開発ユニットだ。こちらも月販5000台以上の上乗せを目指す方針である。