警察署から押収車両を盗む---不可能を可能にした男、ついに御用

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警視庁は8日、高井戸警察署の敷地内に保管してあった盗難車を再び盗み出していた34歳の男を別件の窃盗容疑で逮捕していたことを明らかにした。男がこのクルマのキーを所持していたことから発覚したもので、盗み出した状況などを厳しく追及しているという。

問題のクルマは今年1月、東京都世田谷区内の自動車修理工場からキーが付いたままの状態で何者かに盗まれ、その後行方がわからなくなっていた。ところが今年3月、パトロール中の高井戸署員が杉並区内のファミリーレストラン駐車場に手配中のクルマが置いてあることを発見。レッカー移動した上で警察署の敷地内に保管していた。

クルマを取り戻したと思ったのも束の間で、3月6日未明には何者かが警察署の敷地内に忍び込み、このクルマを再び盗んでいたことが明らかになった。クルマはイモビライザー付きで、認証コードがないとエンジンが始動しないシステムであったことから、駐車場で発見・押収した際にこのクルマを使っていた何者かが、合鍵を使って短時間のうちに奪取したものとみて犯人の行方を追っていた。

事件が動いたのは今月に入ってからで、別件の窃盗容疑で逮捕していた34歳の男が盗まれたクルマと同じ型のキーを持っていたことが家宅捜索から明らかになった。男を厳しく追及した結果、警察署からクルマを持ち出したことをほのめかす供述を行いだし、関連性がある可能性が高くなったとしている。しかし、肝心のクルマは発見されておらず、クルマの行方については男も黙秘を続けており、今も判明していない。

《石田真一》

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