非常通報灯を消すためにクルマを破壊? ---名古屋のタクシー運転手殺害

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愛知県警は26日、名古屋市名東区平和が丘に路上駐車していたタクシーの車内で66歳の運転手が殺害されていた事件で、このタクシーを最後に利用した客が運転手殺害に及んだという見方を強めるとともに、車体後部の破損は犯人が証拠隠滅のために自ら破壊したとの考えを明らかにした。

警察の調べによると、この事件は24日未明に起きたとみられている。同日の午前6時15分ごろ、名古屋市名東区平和が丘4丁目付近の公園に面した一方通行の市道に車体後部が破損し、ナンバープレートのないタクシーが止まっているのを不審に思った近所の住民が車内を覗き込んだところ、後部座席に血まみれの男性が倒れていることを発見し、警察に届け出た。

警察官が現場に駆けつけたとき、この男性は全身の数箇所を刃物で刺されてすでに死亡しており、所持品などからこのタクシーの運転手の66歳男性であることがわかった。タクシーのメーターは支払い表示のまま8000円程度を示しており、乗務日報の記録では同市港区内で前の客を降ろしたことになっていた。また、1万数千円あったと思われる売上金などは無くなっていた。

タクシーが発見現場まで走ってきた経路は今もわかっていないが、午前3時30分ごろに別のタクシー運転手が後部の壊れたタクシーを発見。不審に思って近づこうとしたところ、スピードを上げて逃走する様子を目撃しており、その際には殺された運転手ではない別の50代男性がタクシーを運転していたらしい。また、目撃された場所に近い名東区本郷3丁目付近の路上にはこのタクシーのものと思われるテールランプの破片と、クルマのカギなどが散乱していた。

警察では最後にこのタクシーを利用した客が料金支払いの際に運転手を刃物で刺して殺害し、非常通報灯を自分で破壊して証拠隠滅を図ったものとみて、逃げた男の行方を追っている。

《石田真一》

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