中国の自動車産業、5年後には日本に追い付く

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中国自動車産業が日本に追い付くのは5〜10年後……。日本政策投資銀行は日本と中国の産業の国際競争力を比較したリポートを公表した。調査対象となった15業種のうち自動車とIT(情報技術)関連機器の2業種だけが価格競争力と技術力の双方で中国を上回った。

「世界の工場・中国の躍進と実像」と題した同レポートは日本企業など100社へのアンケートをもとにまとめたもの。それによると技術力で日本が中国を上回っている業種は13業種あったが価格競争力で中国を下回っている業種も10業種にのぼった。自動車産業は「日本や欧米からの技術導入がないと開発は難しい」としており日本が技術力で大きくリードしている。

自動車分野ではエンジンなど主要コンポーネントの開発に高い技術力が必要なため技術力での日本の優位は今後も続くとみられる。ただトヨタが小型乗用車の現地生産を今秋から開始するのをはじめ日本メーカーや欧米メーカーが今後中国での自動車生産を本格化する。生産量が拡大すれば品質や技術で日本に追い付くのは時間の問題だ。

さらに『アコード』と『オデッセイ』を中国の合弁向上で生産するホンダは輸出用車両を同国で生産することでも現地メーカーと合意した。外国への輸出は同国自動車産業に自信を与え競争力向上に拍車をかけるとみられる。

《編集部》

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