国際免許証を持っていても国内の失効は有効です---旅行業者を摘発

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神奈川県警は25日、運転免許証の取り消し処分を受けた人を対象に、アメリカでの運転免許証を不正に取得させるツアーを企画・実施していたとして、群馬県桐生市の「東京国際免許センター」の代表とツアーガイドの2人を道路交通法違反(無免許運転ほう助)容疑で逮捕したことを明らかにした。

この2人は自社のWebサイトや自動車雑誌で「2泊4日で誰でも国際免許が取れる」と宣伝し、神奈川県在住の5人をコロラド州に連れて行ったうえで免許を不正に取得させていた。5人は取得した免許証を国際運転免許証に切り替え、日本国内での運転に使用していたが、交通違反で検挙されたことで不正受給が発覚。短期間に複数が、それぞれ別の場所で見つかったことから、警察では「不正取得の疑いがある」として内偵捜査を進めてきた。

警察の調べでは全国の160人からツアー参加の申し込みがあり、実際に代金も振り込まれていた。また、この業者からはコロラド州内在住の人物に対し、日本円で2000万円近い送金記録が残っており、この人物が不正取得に深く関与していたものとみて、国際刑事警察機構を通じて現地の警察に捜査を要請するという。

アメリカで取得した免許証を国際免許証に切り替えて使用するという行為自体は違法ではないが、日本国内で運転免許の資格が取り消しで失効したり、停止中のものは「国際免許証もこれに準ずる」と道交法で規定されている。

《石田真一》

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