ホンダのプレゼンスを変える『エレメント』---コイツはなんだ?

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ホンダのプレゼンスを変える『エレメント』---コイツはなんだ?
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ホンダから新たに発売された『エレメント』は、アメリカで「このクルマはなんだ?」という反響を呼んでいる。従来のホンダ車はわかりやすいコンセプトが売りだった。『シビック』、『CR-V』、『アコード』、『オデッセイ』、『S2000』などはそれぞれのカテゴリーでの最上の部類に入る車と評価されてきた。

しかしエレメントに関してはそのターゲットも目的も謎。これについてホンダは「エレメントは新世代のためのクルマであり、大きなスポーツ用品などを積み込める能力を持ちながら高価な大型SUVを買えない、あるいはピックアップには乗りたくない、という人々への答えだ」とコメントしている。

エレメントの特徴はリアのドアが観音開きになっていること。これによって両サイドのドアを開けると車の中への大きな空間ができる。これはフルサイズエクステンデッドキャブピックアップにしか見られなかった仕様だ。

また日本では『ステップワゴン』などに見られる2ボックスの直線的なデザインも、アメリカでは目新しく映る。クルマの中で寝る、という発想がないアメリカでは、フルフラットになるシートアレンジも新鮮だ。車内は大人4人が定員と決して広くはないが、折り畳んだり回転させたりできるシートアレンジは実に64通りが可能。

エレメントは従来保守的なデザインを批判されてきたホンダに新風を吹き込み、特に若い男性にアピールするクルマと考えられる。ある意味でトヨタが「サイオン」という若向きブランドを立ち上げたことへの対抗ととれなくもない。1万6000ドル=約190万円から、という価格も十分に魅力的だ。

しかし『パイロット』が大成功したのと同様にエレメントも成功する、と見る自動車ジャーナリストは少ない。やはりエレメントはニッチマーケットの車であり、「このクルマはなんだ?」という疑問を持たれ続ける存在のようである。

《レスポンス編集部》

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