飲酒死亡事故のバス運転手を神戸市が解雇--モラル低下は止まらない?

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勤務中に飲酒運転で事故を起こし、80歳の女性を死亡させた54歳のバス運転手(神戸市交通局に所属)について、神戸市は3日、道路交通法違反と業務上過失致死容疑で送検という警察の判断を受け、同日付で懲戒免職処分にしたことを明らかにした。

事故は先月28日の午前9時ごろに神戸市須磨区で発生した。運転手がバスの直前を横断していた80歳女性の存在に気がつかず、そのままバスを発進。5メートルほど進んだ地点でこの女性をはね、全身打撲で死亡させた。

この問題では2日、運転手が所属するバスの営業所に国土交通省・近畿運輸局の特別監査も異例の立ち入り調査を行っている。乗務前の点呼で運転手の酒気帯び状態が見逃されており、その点も指摘されていたことから、今回の処分では運転手の懲戒解雇を筆頭に、営業所の所長ら管理職7人についても減給10%(3カ月間)を言い渡している。

神戸市では市消防局の職員が港湾火災などの際に使用する消防艇に家族を乗せ、花火見物をさせたことを市民から指摘され、2日付で14人が減給処分を受けるなどしており、職員のモラル低下が問題となっている。

神奈川県の横浜市交通局では今月1日から予定どおり、アルコール探知機の導入を行うなど、乗務員の飲酒運転防止に積極的に乗り出しているが、実際に死亡事故を起こしてしまった神戸市交通局が今後どのような具体策を取るのかについては今も明らかにされていない。

《石田真一》

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