安全神話が崩壊「大型SUVは危ないクルマだ!」

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アメリカで大型SUVに乗っている人々は、燃費効率の悪さなどは気にしない。「このクルマに乗っていれば事故にあっても自分は安全だ」という思い込みこそを大切にしている。実際、普通乗用車と大型SUVとの事故で普通乗用車のダメージが大きい、と社会問題化したくらいだ。

ところがミシガン大学とローレンス・バークレー国立研究所がこのほど発表したレポートによると、大型SUVがミッドサイズカーよりも必ずしも安全とは限らない、という。例えば事故におけるドライバーの車種別の死亡率を見ると、もっとも低いのはミニバンで、もっとも高いのはピックアップトラック。また特定モデル別では、ドライバーの死亡率がもっとも低かったのはトヨタ『カムリ』だという。

ニューヨークタイムズの記者が、アメリカでの絶大なSUV人気を批判する本を出版するが、これもNHTSAの95年から99年までの事故データをもとに、大型SUVが「安全」なクルマである、という神話を崩すことに焦点を置いている。

一連のフォード/ファイアストン事件が示すように、大型SUVは横転したりパンクしたりした場合、一般の乗用車よりも大きな事故になりやすい。同時にSUVは事故の際に相手のクルマや乗員を傷つける率が高い、という面からも「危険」なクルマである。

このところ何かと風当たりの強いSUVだが、こうした評判は長く続くSUVブームに何かの変化をもたらすのだろうか。

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《Sachiko Hijikata, US editor》

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