酒気帯びバス運転手が在宅起訴---法廷はプロのモラル低下をどう裁く?

自動車 社会 社会

甲府地検は4日、今年7月に中央自動車道のサービスエリア内駐車場で、飲酒運転が原因の接触事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で送検されていた元JR東海バスの運転手の男を同罪で在宅起訴したことを明らかにした。

この事件は今年7月7日午後、JR名古屋駅を出発して中央自動車道を経由し、JR新宿駅に向かっていたJR東海バスの「中央ライナー4号」が、休憩のために入った山梨県上野原町の談合坂サービスエリア内駐車場で、バックする際に他車と接触するという事故を起こしたというもの。その後の調べでこの運転手がバスに乗務する前から合計すると1.5リットル近い焼酎(酎ハイ含む)を飲み、運行開始当初は酒酔い状態だった可能性が高いことから警察は略式起訴ではなく、正式起訴に踏み切っていた。

バス運転手はすでに会社を懲戒解雇されており、所属していたバス会社は事故の起きた路線の運行を停止するなどの社会的制裁をすでに受けている。運転手の責任は今後法廷で裁かれることになるが、今月には神戸市内で酒気帯びバス運転手による死亡事故が起きるなど、同様のケースは後を絶たない。

プロのドライバーのモラル低下が指摘されている中、法廷がどのような判断を下すのかに国民の注目が集まっているとも言えるだろう。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  5. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る