【パリ・ショー2002出品車】フォード『ストリートKa』---Kaシリーズの宝石

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【パリ・ショー2002出品車】フォード『ストリートKa』---Kaシリーズの宝石
【パリ・ショー2002出品車】フォード『ストリートKa』---Kaシリーズの宝石 全 3 枚 拡大写真

2000年トリノショーにカロッツェリアのギア(フォードの在イタリア・デザイン研究所、現在は閉鎖)が出展して話題となったショーカーが量産化された。キュートなシティ・カー、フォード『Ka』をベースにデザインされたオープン2シーターの『ストリートKa』の量産仕様がパリ・サロンに展示される。発売は03年春の予定。

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量産化デザインはクリス・バード以下のフォード社内デザイン部が新たに手がけ(とはいうものの、ほぼショーカーそのまま)、同じく技術開発にはイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナが協力した。生産もピニンファリーナが担当する。フォードとピニンファリーナとの協力は初めて。

MG『ミジェット』やフロッグアイ『スプライト』の現代版とも言えるストリートKaは、新開発95PS1.6リットル「デュラテック」エンジンを搭載し、サスペンションやステアリングはスポーティなチューニングになっている。0-100km/h加速は12.1秒、最高速度は173km/h。いっぽう燃費はヨーロッパ複合モードで14.7km/hリットル、排ガス規制はユーロ4をクリアし、CO2排出量は190g/km。

2年前のトリノショーでストリートKaコンセプトが好評を得ると、フォードはすぐに市販化の可能性を検討し始めた。コンセプトカー開発時点でフォードはすでにピニンファリーナと接触していたようだ。少量生産に適したフレキシブルな生産設備と技術開発力をもつピニンファリーナは、ストリートKaの量産化に理想的なパートナーだとフォードは考えたのだ。量産化の最終的なGOサインは01年の5月のこと。

ハッチバックKaとの違いは、外装部品ではボンネットとヘッドライト以外すべてストリートKa専用。シャシー/フレームはオープン化にともない各部の剛性が強化されている。屋根はファブリック製のソフトトップ、開閉は手動で30秒もかからないという。

ストリートKaのオリジナルデザインを提案したギアは閉鎖、発表の場であったトリノショーはその後の開催を休止、ショーカーはメーカー社内デザイン部によって量産化され、ピニンファリーナは技術開発と生産に協力。昨今のカロッツェリア業界を象徴するような1台だ。

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《高木啓》

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