パリ・モーターショー会場で27日、日米欧自工会首脳によるグローバルミーティングが開催された。これについて日本自動車工業会は30日、同会合終了後にジャン・マルタン・フォルツ欧州自工会会長が発表した声明の内容を公表した。
日米欧の自動車メーカー首脳が集まってこの種の会合が開かれたのは初めてでダイムラークライスラーのシュレンプ会長やルノーのシュバイツァー会長、フォード・モーターのワゴナー社長などそうそうたるメンバーが顔を揃えた。日本からも日本自動車工業会の宗国旨英会長やトヨタ自動車の奥田碩会長、日産自動車の塙義一会長、マツダのルイス・ブース社長らが出席した。
フォルツ会長が発表した声明によれば同会合ではグローバルな課題として自動車基準の国際調和、クリーンなディーゼルエンジン、先進技術と燃料の品質改善の3分野について話し合いが行われた。声明によると国際基準調和については世界技術基準の早期策定に向けて参加者が努力していくことで合意した。
ディーゼルエンジンについては燃費の良さや排ガスのクリーン化技術について一般の理解を深めるよう関係者は努力する必要があるなどとした。さらにハイブリッド車、クリーンなディーゼルエンジン、燃料電池、水素エンジンなど先進的な環境対応車を普及させるためインフラ整備や燃料品質向上(無硫黄燃料など)に向けて関係者からの支援を集めることが自動車産業にとって大切としている。