BARホンダが佐藤琢磨と3年契約を結んだことを発表した。この契約により琢磨は2003年をリザーブドライバーとして過ごし、2004、5年を正ドライバーになれるオプションを持つ。
琢磨は2001年にBARのテストドライバーとしてF1の世界に入り、02年はジョーダンのレギュラーとしてドライビング技術の高さでチームを魅了したが、残念ながら03年はシートに空きがなかったため、BARホンダへの道を選択した。かつてミカ・ハッキネンやオリビエ・パニスといったドライバーが通った、正ドライバーからいったんテストドライバーへと戻り、再び復帰する道を琢磨も進むことになった。
「来シーズン、ジョーダンでレースできないことは残念ですが、いい関係でチームを去ることができたし、BARのためにテストすることが後戻りだとは思っていません。僕は他の何よりも僕のドライビング能力が重要だとみなしてくれるチームにいたい。2003年はマシン熟成というチャンスを僕に与えてくれるし、それはF1ドライバーとしての自己開発にも重要です」
「2002後半はあまりテストのチャンスがなかった。高度な技術の結晶であるF1においてマイレージは極めて重要だと思うし、改善策を見つけるには時間がかかる。BARは前のチームとはかなり違っていますが、それはよい違い。彼らと一緒に仕事ができることを楽しみにしているし、これが僕にとって最高の選択だと前向きに感じています」と琢磨は語っている。