国土交通省は、高速道路の未開通区間について、2003度は1000億円の直轄整備費を予算に計上したほか、自動車重量税の地方への配分比率を増やすことで、実質的に地元負担ゼロで高速道路を整備する方針を打ち出した。国の税金で整備された高速道路の通行料は、建設費を返す必要がないため無料になるという。
ただし、この方式で整備される高速道路は、開通区間どうしをつなげるネットワーク型ではなく、単独で枝葉のように伸びる道になるという。つまり、道路公団民営化推進委員会が「採算が見込めない」とした道路になることになり、あくまでも現行の道路整備計画にこだわる同省の姿勢が見え隠れする。