いすゞ、米国工場を「1ドル」で売却へ

自動車 ビジネス 企業動向

いすゞ自動車と富士重工業は、米国の合弁工場SIA(スバル・いすゞ・オートモーティブ)の合弁解消に伴う損失について約570億円をいすゞが負担することで、正式に合意したと発表した。いすゞは新たに470億円を出資した上で、持ち株全てを来年1月1日に富士重に1ドル(約120円)で売却する。

SIAは富士重が51%、いすゞが49%出資していた合弁会社だが、いすゞが米国の経営悪化で、現地生産から撤退することを決定、合弁相手である富士重に売却ことで、合意していた。SIAはそれぞれが独立採算で運営して、塗装工程などは折半でコストを負担してきた。このため、いすゞの撤退は富士重としてのリスクが高く、撤退の条件としていすゞが損失を補てんすることになっていた。

最終的にいすゞは、従来出資していた100億円に470億円の増資を加えて、全額を富士重に1ドルで売却する。富士重はいすゞから全株式の譲渡を受けて後、資本金を取り崩してSIAの損失を処理する。富士重はいすゞから委託を受けて、いすゞのSUVの生産を継続する。

名称は「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ」としてSIAの略称は変えない。

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《レスポンス編集部》

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