【Winがクルマにやってきた】カーマルチメディアの星、『WindowsCE for Automotive』とは!?

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トヨタ、ホンダの日本を代表する自動車メーカーが“カーテレマティクス戦線”に投入した第二世代の車載端末、『G-BOOK』、『インターナビ・プレミアムクラブ』。そしてカーナビメーカーのクラリオンが車載PCとうたう『AutoPC CADIAS』、これを制御する基本ソフト(OS)はいずれも同じマイクロソフト社の車載端末専用OS『Windows CE for Automotive』だ。

CEとは「Consumer Electronics」の略で、家電などへ組み込むことを目的に開発された専用のOS。Windowsを扱いなれた人でも「CE」を扱った経験のある人はそれほど多くないだろう。最近ではPDA(ポケットPC)に組み込まれるなどして徐々に広まりつつあるが、元々は我々の目に触れにくい組込(Embedded:エンベデッド)機器で使われていることが多く、それゆえデスクトップPC用OSである「95」「98」「Me」や「XP」よりマイナーな存在となってしまっている。

マイクロソフトでこうした組込機器用OSの営業を担当するニューメディア&デジタル本部の清水尚利氏は「Windows CEといえば皆さんが真っ先に思い浮かべるのはポケットPCかもしれませんが、それはこの製品の一面でしかありません」と語る。G-BOOKなどに利用されることになったWindows CE for Automotiveは、このCEをさらにリファインして車載端末用として組み込むための対策が施してある。

「もともとはWindowsのロゴが前面に出る、車載用のポケットPCのようなポジションを目指して『Auto PC』という名称で開発が始まりました。が、前バージョンでWindows CE for Automotiveという名称に変わるとともに、『Auto PC』としてだけでなくプラットフォームとして自動車メーカーに利用してもらえるようにユーザーインターフェイス(UI)や、アプリケーション部分はこれを採用するお客様(メーカー)側で自由に設定できるように方針転換しました」と語るのは、ITS戦略統括部の平山元幹部長。日本側でこのOSの開発を担当する責任者だ。

アプリケーションの上乗せや、UIをユーザーの手によって自由に、そして手軽に設計変更できるのがWindows CE for Automotive最大の特徴で、「コアは違いますが、アプリケーションを載せる土台となるWin32(System32)は他のデスクトップ用Windowsと共通しています。そのために使い慣れたPC上で開発したソフトをそのままエンベデッドに持ち込める(平野部長)」という。

また、高い信頼性を確保するため、自己診断&自己訂正システムを導入。問題の生じたアプリを一時的に切り離す機能も備えた。

また、自動車メーカーのシビアな要求によりクルマの電気系に負担を掛けないことを命題としており、OSを含めたシステム自体はクルマのエンジンを切ると同時に完全停止するという。データ保持などで余計な電力を使わないようになっている。寒冷地などにおいてクルマのバッテリーがあがるという事は生きるか死ぬかの問題となるためだ。

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《石田真一》

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