【Winがクルマにやってきた】発展のカギは“コミュニティ”

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品

将来的に『Windows CE for Automotive』が普及するために必要不可欠なものとは何か。Windows CE for Automotiveを発展させるキラーなコンテンツとは何か。これに対するマイクロソフト担当者の見方は似て非なるものとなっている。

「人によって意見が違うかもしれませんが、私はコミュニティだと思います。Windows CE for Automotiveという共通のプラットホームを使う、いろいろなベンダーがこれから出てくるでしょう。PCの世界がそうであったように、Windows CE forAutomotiveというプラットホームでいろいろなアプリケーションの開発をする人が現れ、開発が円滑に進むように様々なデータを提供する人が次に来る。開発されたアプリケーションを使ってコンテンツメーカーが頑張り、それをバックアップする人や会社も増えてくる。こうして互いがそこに集まり、助け合ったり、あるいは競争したりというコミュニティが出現する。これは今までのように固有プラットホームでは成立しなかった。そういった意味でこのコミュニティ出現がキラーになります」と、平野部長が技術者らしい立場で語れば、

清水氏は「開発する側のコミュニティが発展することです。互いに切磋琢磨すれば、そしてプラットホームを利用する人が増えれば、開発環境も良くなると思うし、全体のコストも下がる。今は採用している会社が少ないから供給側も狭い視野しかありませんが、それが増えれば潜在的なところまで及ぶと考えて視野も広くなるし、価格は安くなりますね。早く・安く・良く、今はそこを目指している途上だし、それが実現する環境がキラーでしょう」と、やはり専門の分野を交えて自論を説く。

正直なところ、今後Windows CE for Automotiveがどのように発展していくか、それは誰も予想ができない。PCや携帯電話の黎明期に“今”が想像できなかったように、実際のところこれがどのように伸びていくのか。それは私たちが今後、WindowsCE for Automotiveと共に歩んでその目で確かめていくしかない。

清水さんはこうも言う。

「どんな未来が待っているかなんて誰にもわかりません。ひとつ言えるのは本当のキラーアイテムを思いついたら大金持ちになれるということ。皆が欲しくて欲しくてたまらない、Windows CE for Automotiveで動くアプリケーションやコンテンツを作ることができたら、会社の一つや二つ、できてしまうと思います。それだけは間違いない。そしてそれが夢ではないシステムです」

●なんなんだ?! メールマガジン「デイリーニュースランキング」では毎日の記事の中からオートアスキー編集部が選んだおすすめ記事をランキングにしてお届け。自動車業界、クルマライフのトレンドをキャッチアップ!---

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  2. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る