高温でトラック燃料タンクが破裂、爆発? 埼玉で壮絶な事故

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9日未明、埼玉県久喜市の久喜菖蒲工業団地内にある鉄骨製造会社で、溶解した鉄スラグ(精錬過程で出る不純物)を入れた釜を運搬していた大型トラックが横転。弾みで高温のスラグがトラックの燃料タンクを直撃し、爆発炎上した。この事故で運搬作業に当たっていた男性2人がトラックの運転席内で焼死している。

埼玉県警・久喜署の調べによると、事故が起きたのは9日の午前4時40分ごろで、久喜市河原井町にある鉄骨製造会社の敷地内で、溶解した鉄を精錬する途中で出る不純物「スラグ」を運搬していた10トントラックが、工場敷地内の曲がり角でバランスを崩して横転した。

この事故で高温状態(約1000度)のスラグを収めた釜がトラックの燃料タンクを直撃。熱によってタンクが膨張して破裂。漏れた燃料に引火して爆発する事態となった。工場側は当初、自力で消火作業を行ったが、火の勢いが強すぎることから消防に救助を要請。およそ1時間掛けてようやく鎮火した。

警察や消防が現場検証を行ったところ、事故を起こしたトラックは左後輪のサスペンションが完全に破壊されており、これが原因でカーブを曲がる際にバランスを崩し、横転したものとみられている。運搬していた作業員は事故当時トラックの運転席にいたが、火力が強すぎて逃げる間もなく焼死したものとみられる。

警察では事故が起こった当時の状況や、消防への通報が遅れた理由など、関係者から事情を聞いている。

《石田真一》

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