操作方法によっては安全装置が作動せず? 名古屋市バスが乗客を振り落とす

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21日午前、名古屋市千種区内の市道で、バス停に停車中だった名古屋市営バスが扉を開けたままの状態で動きだし、バスから降りようとしていた82歳の女性が車外に転落。バスの後輪に足をひかれるという事故が起きた。警察ではバスの運転手を業務上過失傷害の疑いで検挙し、事故発生当時の詳しい事情を聞いている。

愛知県警・千種署の調べによると、事故が起きたのは21日の午前8時25分ごろだったという。名古屋市千種区でバス停に停車して乗客の乗降をさせていた名古屋市交通局のバス(市バス)がドアを開けたままの状態で突然動きだした。当時このバスでは車体中央のドアから複数の乗客が降りようとしている最中だったが、ステップから降りかかっていた82歳の女性がバスの動いた弾みで転倒。そのまま路上に倒れ込み、バスの後輪に足を踏まれた。女性は左足の骨を折って全治2カ月の重傷。警察ではバスを運転していた43歳の運転手を業務上過失傷害の疑いで検挙し、事故発生当時の機器操作状況など、詳しい事情を聴いている。

事故を起こしたバスはドアが開いたままの状態や、乗降用ステップに人がいる際には安全確保のために一定量以上のアクセル操作が無効になる装置が取りつけられている。運転手は警察での取り調べに対し、「アクセルは踏んでいない」と供述しているものの、その一方で「乗降が終わったものと誤認し、ドア操作を行う前にクラッチを緩めていたかもしれない」とも話しており、半クラッチ操作でバスが動いてしまった可能性もあるとして、車両自体の検証も進めていく方針。

《石田真一》

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