早朝の街に鳴り響く4発の銃声---警官にクルマを突進させた男に威嚇発砲

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22日午前、群馬県伊勢崎市内の結婚式場の駐車場近くに住む住民から「駐車されているクルマからタイヤを外している不審な男がいる」という内容の110番通報が寄せられた。警察官が現場に急行したところ、このうちの1人が逃走しようとした際、クルマをパトカーに体当たりさせるなどしたため、危険を感じた32歳の巡査長が合計4発を発砲するという事件が起きた。

群馬県警・伊勢崎署の調べによると、事件が起きたのは22日の午前7時ごろだという。伊勢崎市今泉町1丁目にある結婚式場「シンフォニー」の駐車場近くに住む住民から、「駐車されているクルマからタイヤを外している不審な男がいる」との通報が警察に寄せられた。伊勢崎署は地域課のパトカーを現場に急行させ、駐車場で不審な行動をしていた外国人風の男2人に職務質問しようとした。

ところが男2人は警官が近づくと別々に逃走。1人は走って逃げ、もう1人は止めてあったクルマに乗り込んで逃げようとした。駐車場の出入口はパトカーで塞いであったが、クルマはパトカーに体当たりするだけではなく、警官に向かって突進してきたため、32歳の巡査部長が「撃つぞ」の警告の後、空に向けて1発を威嚇発砲。それでもクルマは止まろうとしなかったため、今度は3発をクルマに向けて撃ち込み、全弾を命中させた。

結局、クルマの男は現場からそのまま走り去ったが、走って逃げていた男は現場から200m離れた地点で別の警察官に取り押さえられ、覚せい剤取締法違反(覚せい剤所持)の現行犯で逮捕されている。捕まったのはブラジル国籍の男で、逃げたもう1人も容貌から外国人とみられており、警察では逮捕した男を厳しく追及するとともに、逃げた男の行方を追っている。

なお、もう1人の男が逃走に使ったクルマは3時間後に現場から800mほど離れた空き地に乗り捨てられていたのが発見されている。車体には拳銃の弾が当たったと思われる3発分の窪みがあったという。

今回の発砲について、県警では「身の危険を感じて発砲しており、正当な職務と考えている」とコメントしている。

《石田真一》

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