元上司から命じられ、軽自動車の使用者をナンバー照会で割り出し、その情報を提供していたとして、大阪府警は27日、堺東署交通課に所属する42歳の巡査部長ら3人を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕したことを明らかにした。
大阪府警・監察室の調べによると、地方公務員法違反容疑で逮捕されたのは、堺東署の交通課に所属する42歳の巡査部長と、府警OBで現在は行政書士事務所を経営する62歳の男と、同じくOBで同事務所に勤務する51歳の男。
この巡査部長は昨年7月、元上司の男から「軽自動車の名義変更をしなくてはならなくなった。ナンバーを照会して元の所有者を調べてほしい」という内容の依頼を受け、「捜査に必要な情報」と偽ってナンバー照会を行い、所有者の住所や氏名などの情報を元上司側に流した疑いが持たれている。金銭の授受は行われなかったが、謝礼としてケーキなどを受け取っていたという。
監察室では元上司という立場を利用し、同様の手口で情報を引き出していた疑いがあるとみて、3人を厳しく追及していく方針。