ゴミ収集車の燃料はゴミでまかなう!! 横須賀市が燃料転換実験

エコカー 燃費

横須賀市は29日、民間企業と共同で進める「ごみ資源化プロジェクト」のひとつとして、家庭から排出される生ゴミを発酵させて生成したメタンガスを自動車用燃料として使用する実証実験を開始したことを明らかにした。

これは横須賀市が住友重機械工業と共同で行っているごみ資源の有効活用実験プロジェクトのひとつ。一般家庭などから排出される生ゴミを発酵させ、バイオガス(メタンガスと二酸化炭素の混合ガス)を作り、それを精製して純度98%以上のメタンガスにする。さらには少量のプロパンガスを混ぜ、天然ガスと同等のカロリーをもった自動車に適した燃料にするというもの。昨年11月に横須賀市内に専用の実験施設を設け、燃料製造実験を行ってきた。

この燃料を使用した走行実験はすでに開始されており、市が有するCNG方式(圧縮天然ガス)の収集車にこの燃料を入れ、実験施設内や一般道路を走らせた。ドライバーに「天然ガスとの違いはわからない」と言わせるほど良好で、これが市に本格導入を決意させた。

これまでの生成実験では、生ごみ約1トンから33立方メートルのガスを作りだすことに成功している。これはCNG車の94km走行分に相当し、横須賀市における年間の生ゴミ排出量5万トンから換算するとその総量は165万立方メートルに達し、市が保有する約650台の公有車をすべて賄える燃料を生み出せるという。

市では1台の収集車をほぼ毎日走らせ、データの収集に当たるとしている。

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《石田真一》

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