違法駐車が減少---ナニワの経済感覚にマッチしたものとは

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大阪府警は4日、昨年1年間に大阪府内で摘発された違法駐車件数が27万3308件となり、5年前の1997年と比べて27%減少していたことを明らかにした。過去10年でも最も低い数値となり、大阪名物とされた「路上駐車」は過去のものになりそうだ。

これは大阪府警の駐車対策課が集計した昨年1年間の摘発データから明らかになったもの。ここ数年は減少傾向にあったが、昨年はその傾向がさらに強まり、ピークとなった1997年と比べて約3割減少した。

その背景にはここ数年強化してきた違法駐車対策と、昨年6月のサッカー・ワールドカップ開催を前に取り締まりを特に強化したということもあるが、景気低迷によって増えた遊休地を活用するため、コインパーキングに転用した企業などが多かったことも理由のひとつとみている。

大阪での路上駐車が多かった理由のひとつには、気軽に利用できる有料駐車場が東京よりも少ないことがあったとみられる。大阪市や市の道路公社が管理する有料駐車場は、1996年4月時点で3822台分だったものが、2002年4月には6309台分に拡大。数も1996年の10カ所から、昨年は19カ所に増えた。さらには「駐車した時間分だけ料金を取る」というコインパーキングのコンセプトが大阪人の経済感覚にマッチ。これが違法駐車を減らす直接の原動力になったとみる。

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《石田真一》

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