トヨタ自動車の2002年度(03年3月期)連結業績は、純利益が前年度比約1.5倍の9000億円余りになる見通しとなった。これにより、同年度(海外メーカーは02年暦年)の世界の自動車メーカーの純利益で、トヨタが2年連続トップを維持することが確定した。
トヨタは2000年度決算でGM(ゼネラルモーターズ)に次いで2番目の純利益だったが、01年度には揃って業績不振に陥ったビッグ3を抑えてトップに立っていた。今年度は、ダイムラークライスラーが、米クライスラー部門のリストラ効果などにより、02年12月期決算の純利益を47億1800万ユーロ(約6130億円)と黒字転換させた(前年は6億6200万ユーロの赤字)。
一方、GMも02年12月期の純利益は、前年比約2.9倍の17億3600万ドル(約2080億円)と回復させた。トヨタの今年度の純利益は、本業の好調のほかに厚生年金の代行部分返上に伴う特別利益も反映されて膨らんでいる。トヨタ以外の日本勢も最高益を更新する見込みで、02年度の純利益ランクは1位トヨタ、2位ダイムラークライスラー、3位日産自動車(4900億円)、4位ホンダ(4300億円)—と、日本メーカーが上位をほぼ独占する。
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