新型『ハリアー』の側面デザインは大きく変わったが、正面から見た場合には先代モデルとの差異があまり感じられない。これはハリアーが持つコンセプトを貫いたがためにも思える。レクサスデザイン部の高遠秀典グループ長は「先代というよりはレクサスのDNAを継承した」と説明する。
「キープコンセプトは全く意識していません」。言われてみれば『ES300』(日本名トヨタ『ウィンダム』)や、『LS430』(同『セルシオ』)とも通じる面がある。
「今回は横から見たときのカッコ良さに力を入れました。ジェット機をモチーフにしたキャラクターラインがショルダーに入っていますが、この部分の面構成のおかげでクルマが力強く見えています。ここは頑張りました」と高遠さん。
北米のレクサスの幹部からは「似たようなクルマが多くなってきたから、思い切って変えてくれ」というリクエストも多かったとか。新しいクルマ(北米仕様の『RX330』)を見たときには「よくぞやってくれた」と絶賛の嵐だったとか。