無免許を承知でクルマを貸して事故? 所有者を逮捕

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今月10日、石橋町内の国道352号線で17歳少年が運転するクルマが電柱に激突、5人が死傷する事故が起きたが、栃木県警はこの少年にクルマを貸した21歳の男を道路交通法違反(無免許運転ほう助)容疑で19日までに逮捕したことを明らかにした。男は少年に対して「お前が運転しろ」と、積極的に指示していたという。

問題の事故は10日未明に起きた。栃木県石橋町細谷の国道352号線で、17歳の少年が運転する乗用車が道路左側の電柱に衝突。その直後に弾みで対向車線側に飛び出し、右側の電柱に再び激突した。この事故で助手席に2人で乗っていた少年1人が死亡、もう1人が重傷のケガ。後部座席に乗っていた少女3人のうち2人が死亡、1人が軽傷を負った。

警察では無傷で生存した17歳少年を業務上過失致傷と道交法違反の現行犯で逮捕。事情を聞いていたが、事故発生直前の9日深夜、職場での先輩にあたる21歳の男に「女の子と遊びに行くからクルマを貸してほしい」と頼んでいたことがわかった。この男は少年に対して「お前が運転しろよ」などと言いながら、クルマを貸すことを快諾。キーを自ら渡していたという。警察ではこの男が「少年は17歳という年齢から無免許であることを知っていた」と判断。男を道交法違反(無免許運転ほう助)の疑いで逮捕した。

また、クルマを運転していた少年に対する取り調べの過程で、死亡した少女が「あまり飛ばさないで」と頼んでいたこともわかった。警察では当初の逮捕容疑を業務上過失致死傷としてきたが、同乗者の制止を振り切って無謀運転に及んだ可能性もあるとして、今後は危険運転致死傷容疑への切り替えを視野に入れ、取り調べを進めていく方針としいる。

《石田真一》

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