生徒の成績ファイルがハードディスクごと---車上荒らしにあったのは学校教師

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京都府教育委員会は19日、自宅付近の駐車場に置いたクルマが車上荒らしの被害に遭い、生徒の成績などを収めたハードディスクを盗難された28歳の府立高校教師に対し、戒告の懲戒処分を18日までに行ったことを明らかにした。また、この教師が勤務する高校の校長も監督責任を問われ、文書訓告の処分が実施されている。

京都府教育委員会によると、この教師は昨年11月28日、自宅で仕事をするために勤務する学校から生徒の成績や住所録などの個人情報が入った外付けハードディスクを持ち帰った。ところが自宅近くの駐車場に着いたときにはハードディスクの存在を忘れて車内に放置。そのままクルマを置いて自宅に戻ってしまった。翌29日、出勤のために駐車場に向かったところ、クルマのカギが壊されており、車内にあったカーナビなどとともに、ハードディスクも盗まれていた。

教師は出勤後、校長に盗難の事実を報告したが、この教師が担当していたのが3年生の生徒だったということもあり、受験への影響が心配されることから生徒への謝罪を見送り、個人情報などのデータが紛失したことを隠蔽していた。府の教育委員会が事実を確認したのも最近で、生徒への謝罪は最短でも20日になるとしている。

帰宅する際、自宅で作業を続行するために勤務する学校から生徒の個人情報資料などを教師が持ち帰るということは日常化している。が、教師には個人情報を扱っているという自覚が希薄で、車上荒らし被害に遭うケースも後を絶たない。2001年度は8件の車上荒らし被害が報告されている。

《石田真一》

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