昼間点灯には事故防止に一定の効果アリ---北海道警が太鼓判を押す

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北海道警は22日、昨年7月から道内の運送会社などに呼びかけて実施しているヘッドライトの昼間点灯を推進する「デイ・ライト運動」が事故防止に一定の効果を出しているという調査結果を明らかにした。

これは昨年7月以降、デイ・ライト運動に協力している道内の2500事業者に対して北海道警の交通企画課が今年1月に行ったアンケートから明らかになったもの。有効回答は110事業者から寄せられている。

昼間点灯を始めた昨年7月1日から12月31日までの間、アンケート協力事業者の車両が関係する人身事故の発生件数は110件で、昨年の同時期よりも18.5%減少した。減少率アップに寄与したのは、当初予定していた日没前の時間帯(午後4〜7時)ではなく、午前6時〜8時の早朝と、午後12時〜2時までの昼間だった。いずれも20%以上の減少率を示しており、歩行者や対向車に自己の存在をアピールして事故発生を未然に防止するということでは一定の成果を上げた。

しかし、中には「消灯を促す対向車のパッシングを“道を譲ってくれた”と思い込んで進行し、衝突事故を起こした」とか「夜間に使ったハイビームのまま対向車が進行してきて眩しい」などの消極意見もあった。また、札幌などの都市圏では実施台数が少なく、「本来やらなければいけない都市部で実施しないと効果が上がらない」と指摘する声もあった。

道警では今回の調査結果を基に、新たなデイ・ライト運動のプランを再策定し、一般市民に対しても協力を求めていく方向で検討しているという。

《石田真一》

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