ヤマハ発動機の長谷川至社長は27日、静岡県磐田市の本社で記者会見し、2005年末までに補修用部品や用品の管理を世界規模で統一して行う体制を構築すると発表した。完成時には、96年比で年間40億円のコスト低減が可能としている。
このプロジェクトは、世界共通の情報システム基盤を構築したうえで、世界6拠点の「地域統括センター」により、効率的な部品事業を目指すもの。グローバルサプライチェーンにより、部品供給のリードタイム短縮や連結在庫管理による在庫点数の圧縮などを図る。
すでに昨年末にシステム基盤の開発を完了、地域センターは現在の日米欧に加え「アジア・中近東」を今年4月、「中国」「中南米」を05年までに設置する。05年末には、00年末比で50億円の在庫削減も実現する計画だ。ヤマハ発の部品事業は、連結売上高で1000億円にのぼる。