国土交通省は28日、オートバイへのETC(自動料金収受システム)開発状況を公開した。高額ハイカの廃止などで、ライダーから「バイク用のETC車載器もなく、ETC割引も受けられない」と非難の声が高まっていることに対応した。開発状況によると、国は2000年度からバイク用ETCの開発に向けて協議を始めており、すでに走行実験も行っていた。
ただ、バイクは物理的に料金所に2台が併走して進入することができるうえ、システム障害など不意の事態で遮断棒が降りた場合、ライダーがケガをする可能性が高いことから、開発はなかなか進んでいなかったという。
2003年度は、現行ETC方式のほか、JR『スイカ』のような非接触型ICカードを使ったタッチアンドゴー式も候補に加え、実用化の作業を急ぐ。今年5月にETC方式、8月にタッチアンドゴー方式の試行運用をはじめ、10月には採用技術を決定、『平成16年中のできるだけ早期にバイク用ETCを実用化したい』(道路局有料道路課)という。