9日、マツダ『RX-8』の報道発表会で、司会者が「RX-8開発のキーパーソン、4人を紹介しましょう」と言うと、舞台上のRX-8の4枚のドアが開き、4人が降りてくるという心憎い演出。RX-8は4ドア・4シーターというユニークな車体を持つスポーツカーだ。
4人の一人が開発責任者の片渕昇主査(プラットフォーム・プログラム開発推進本部、第3プラットフォーム・プログラム開発推進室)。片渕主査は「クルマの価値とは何かを常々考えており、クルマの本質的な価値は『運転する楽しさ』=スポーツだという結論に達した」と語る。
「そしていつもスポーツカーのある生活をしたい、と望む人のために、4ドア4シーター・ボディを開発した」と言う。ユーザーの日常生活で使いやすいスポーツカーを作る、スポーツカーに対する敷居を低くする、あるいはメーカーにとってユーザーの間口を広げるボディ形態が、RX-8のユニークな4ドア4シーター・ボディなのだ。